2018年12月3日、複合ブログサービス「Tumblr」が同サービス上にあるアダルトコンテンツをすべて削除すると発表した。以来世界中のユーザーのアカウントが自動でチェックされ、膨大な数のコンテンツに警告フラグが張り付いていった。警告の精度などについてユーザーから異議の声も上がったが、半月後には予告通りに削除を実行している。

 また2018年5月に一般データ保護規則(GDPR)を施行した欧州連合(EU)では、「GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム)」などの巨大プラットフォーマーを対象にして、著作権侵害コンテンツの削除や適切な使用料の支払い義務を負わせるルール改正を2020年までに実施する動きもある。

 その圏内にあるドイツ最高裁で、一身専属制のアカウントを遺族に開示するよう、Facebookに指示する結審がなされたのは第7回で触れた通りだ。

 ルールの変化によって、問題無くオンライン上に存在していたものが消失したり、守られていたものが開放されたりする。もちろん持ち主の生死は問われない。ここで重要なのは、その是非よりも、「社会情勢によってデジタル遺品の扱い方は変わってくる」という事実だ。

(撮影:古田 雄介)
[画像のクリックで拡大表示]

クラウドの中身が見られる規約への変更騒動も

 規約を確認した上でオンラインサービスを使い続けていたら、いつの間にか規約が変わっていた。そうした事態はあまり珍しくない。

 2016年12月にもこんなことがあった。