その3 互いのデジタルスキルを把握する

 最後に、互いのデジタルスキルの把握も重要だ。これは上記のやり取りの中で、自然とつかめるかもしれない。家族のうち誰がどれだけデジタル機器を扱えるか。LINEやFacebook、メール、SMSなど、どのコミュニケーションツールが届きやすいか、などだ。

 自分に万が一のことがあったとき、デジタル資産を処理するのは家族や親族の誰かである可能性が高い。実家に顔をそろえる人々は、デジタル資産における自分の代理人候補といえる。できる限り、スキルを把握しておくに越したことはない。

  • 実家にあるデジタル環境を自分は使いこなせるか
  • 自分のデジタル環境を扱える家族はいるか、その場合どのくらい扱えるか

 筆者は、デジタルを含む終活という取り組みは後ろ向きなものであったり、縁起の悪いものであったりするとは思わない。万が一にきちんと備えておくことは、自分や家族から不安の種を取り除くことだ。少しでも実りが増す帰省になれば幸いだ。

古田 雄介(ふるた ゆうすけ)
1977年生まれ。建設業界と葬祭業界を経て2002年にライターへ転職し、テクニカル系の記事執筆と死の周辺の実情調査を進める。「古田雄介のアキバPick UP!」(ITmedia PC USER)、「インターネット跡を濁さず」(d.365)、「ネットと人生」(インプレス シニアガイド)などを連載。著書に「ここが知りたい! デジタル遺品」(技術評論社)、「故人サイト」(社会評論社)、「死とインターネット」などがある。