毎秒10ギガビットの超高速通信を実現する5G(第5世代移動通信システム)の商用化が2020年春に始まる。ユーザーの最大の関心事である料金はサービス開始直前まで発表されない可能性が高いが、値上げする代わりに使い放題となるのが濃厚な気配だ。

 NTTドコモの吉沢和弘社長は日経 xTECHのインタビューに対し、5Gの料金について「これから決めるが、ライトプランはなじまないので、『ギガホ』の5G版のようなものになる。完全無制限にできるかどうか分からないが、もはや通信量を区切ってもあまり意味がないのではないか。料金は多分、現状より少し高くなる」との見通しを示した。

 ソフトバンクの宮内謙社長も日経 xTECHのインタビューに対し、「値上げがあり得るとしたら5Gのタイミング」と本音を漏らした。5Gが商用化すれば現行の50ギガバイト(ウルトラギガモンスター+)の容量ではすぐに足りなくなるのは間違いなく、定額使い放題の方向で検討しているという。SoftBankブランドは5G、Y!mobile(ワイモバイル)ブランドはLTEというすみ分けの可能性について聞くと、「そういうことも十分に考えている。少なくともY!mobileブランドで大容量を提供するつもりは全くない」とまで言い切った。

 KDDI(au)については残念ながら社長インタビューの機会を得られなかったが、同社は現行4Gでも他社に先駆けて使い放題をうたった「auデータMAXプラン」を2019年7月26日に始める。高橋誠社長は2019年5月の決算説明会で、「3Gの時代も定額制は一番に導入した。料金はパイオニアでありたいと常に思っている。5Gもこの料金でいくかはともかく、フルフラットでの提供が大きな意味を持つようになる」と話していた。

 そのauデータMAXプランの料金は月8980円。大量通信や長時間接続の場合は通信速度を制限することがあるものの、固定通信とのセット割や家族割、キャンペーンなどの適用で月5980円から利用できる。この水準については、ソフトバンクの宮内社長も「それなりの値段となっており、なかなか良いことをしてくれた」と評していた。5Gの料金検討はこれからとはいえ、auデータMAXプランが1つの指標となりそうだ。

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