身近な街のパン店がAI(人工知能)を活用する――。そんな時代が訪れている。人手不足が叫ばれる中、店長は店舗の販売スタッフの人繰りに頭を悩ませている。そこを解消し、効率化を実現した人気のパン店が千葉県松戸市にある。

 2週に1度のシフト作成作業に数時間かけることもあったが、それが約30分にまで減った――。そんな劇的な効率化に成功したのが石窯パン工房サフラン新松戸店だ。同店の尾浜敦店長は2018年9月から、約35人の販売スタッフのシフト管理にリクルートライフスタイルのクラウドサービス「Airシフト」を活用し、こんな効果を導き出した。シフト表を効率よく作成できるためパン作りなど本業に専念できるようになったという。

千葉県松戸市にある石窯パン工房 サフラン新松戸店の店内の様子
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 同店は20年近く営業を続けてきた地元密着の店舗だ。「種類が豊富なパン屋さん」として評判で、石窯で焼き上げたパンなど150種類以上を店頭に並べる。尾浜店長は2週に1度の割合で、スタッフから勤務希望を集めたうえでシフト表を作成している。勤務希望はリクルートグループが提供する無料のスマホアプリ「シフトボード」を使ってスタッフ全員から集める。そのデータをAirシフトに取り込み、シフト表を自動で作る。

 自動作成されたシフト表はほとんど修正の必要がないという。尾浜店長は「確認しなければならないのは、スタッフの勤務希望が反映できているか、どのスタッフも勤務回数が同じになっているかといった程度だ」と説明する。

 シフト表を修正せずに済んでいるのはAIの学習のおかげだ。Airシフトのサービス責任者であるリクルートライフスタイルの沓水佑樹氏は「シフト表をいったん作成して示した後、店長がどう直したのかをAIが学習し、次の作成時はその修正を踏まえてシフト表を作る」と説明する。

2週間ごとにシフト表を作成している尾浜敦店長
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