どんな優れたプログラマーでも、生まれたときからプログラミングを知っていたわけではない。必ず「初めてプログラムを書いたとき」がある。そこからいくつもの壁を乗り越えて、徐々に優れたプログラムを書けるようになるのだと思う。

 プログラミングを学習する中で、どんなところでつまづくかは人によって異なるだろう。ただ、「つまずきやすいポイント」はいくつかある気がしている。そこで今回は、私が考える「プログラミングを始めたばかりの初心者がつまずきやすいポイント」を独断で挙げていきたい。

つまずきポイント1:変数と値

 プログラミングを学習する際に最初に出てくる概念が「変数」だ。初心者向けのプログラミング解説書だと、変数を「箱」に例えていることもある。これに対して、「箱は不適切だ。ラベルのほうが正しい」と主張する人もいる。

 個人的には、変数を何に例えるかは分かりやすさにはあまり関係ないと思っている。なぜなら、中学校の数学の授業で既に変数という概念を教わるからだ。多くの人は、プログラミングを学び始める前から変数の概念を知っている。

 ただ、「変数」と「変数の値」は混同している人が意外に多いようだ。ここがあやふやだと正しいプログラムは書けない。

 実例で見てみよう。以下のようなプログラムがあるとする。簡単なコードなので、RubyでもPythonでも好きな言語を想定してもらってかまわない。

a = 1
b = a
a = 2

 このとき、aの値とbの値はどうなっているだろうか。プログラミングを少しでも学んだことがある人なら簡単に分かるはずだ。しかし、プログラミングを全く知らない人だと意外に間違いやすい。

 自分がもしプログラミングを全く知らないとすると、次のように考えるのではないだろうか。「まずaが1になる。次にbがaと同じになる。最後にaが2になる。aとbは同じだからaもbも2だ」。

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