とうとうあのファナックも動かしたか――。2018年9月に開催された物流関連の展示会「国際物流総合展2018」で、ベンチャー企業のMUJINが披露したデモンストレーションは、ロボット業界に静かな衝撃を与えた。

 デモの内容は、3Dビジョンセンサーの画像から箱の中でばら積みになった物体を認識し、ファナックの垂直多関節ロボット(ロボットアーム)でつかむというものである。内容自体に目新しさはない。特筆すべきは、MUJINのコントローラーで制御していたことだ。

ファナック製ロボットアームをMUJIN製コントローラーで制御していたデモ
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 MUJINは、ロボットアームのコントローラーに特化したベンチャー企業である。同社はこれまで、既存のロボットメーカー製ロボットアームの標準コントローラーを代替する形で事業を拡大してきた。

 同社は自社製コントローラーで既存のロボットアームを制御するに当たり、必ずそのメーカーに協力を仰ぐ。具体的には、標準コントローラーのモータードライバーと直接通信するために必要な情報などを聞いているという。

 つまり、MUJINが公の場でファナック製ロボットアームを制御できたのは、ファナックがMUJINの要請に応じたことを意味する。それは、ファナックが自社製ロボットアームの普及にMUJIN製コントローラーが役立つと考えたからに外ならない。

 MUJIN製コントローラーは、既にオムロンや川崎重工業、デンソーウェーブ、不二越、三菱電機、安川電機のロボットアームに対応済みである。ここにファナックが加わったことで、国内の主要なロボットメーカーをほぼ網羅した。

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