ビックカメラは全40店舗で働く社員3000人のシフト作成システムを導入した。店舗や曜日、時間帯別の繁閑に応じて最適な配置計画を割り出す。シフト作成にかかる時間を9割以上短縮し、休暇取得率も高められた。

ビックカメラのシフト作成システム活用のポイント
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 2018年末、ビックカメラ有楽町店(東京・千代田)は年末商戦でにぎわっていた。混雑の一因は「PayPay(ペイペイ)」のキャンペーンだ。ソフトバンクとヤフーの共同出資会社が運営するQRコード決済サービス事業者が、利用者に100億円を還元するキャンペーンを実施した。

 他の家電量販店に先駆けてPayPayを導入したビックカメラの店頭は例年以上の混雑を見せたが、混乱もなく店員がてきぱきと接客や精算を済ませた。同月の全店舗の月次売上高は前年比23.4%増となった。

 この記録を下支えした新システムがある。「SiBIC(シービック)」と呼ぶ勤務シフト自動作成システムだ。2018年4月以降、「ビックカメラ」ブランドの全国約40店で働く正社員約3000人を対象に勤務シフト自動作成システムを導入してきた。

旗艦店の有楽町店で新システムの効果を実証した
(写真提供:ビックカメラ)
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 大型店で毎月50時間程度かかっていたシフト作成作業は、2時間程度で済むようになった。社員が休みたいときに休みやすくもなった。有給休暇の取得率がシステム導入前の約2倍に高まった店舗もある。

繁閑に応じて人員を最適配置

 ビックカメラの勤務シフト自動作成システムはJRグループのIT企業、鉄道情報システム(JRシステム)と共同開発した。

ビックカメラの勤務シフト自動作成システムの概要
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