セキュリティー組織の日本サイバー犯罪センター(JC3)は2019年8月、新たな脅迫メールを確認したとして注意を呼びかけた。脅迫メールには受信者を脅かす内容が書かれていて、その内容を実行されたくなければ金銭を支払うよう要求する。

 JC3が注意を呼びかけたのは、探偵社の調査員をかたる脅迫メール。指定の金銭(ビットコイン)を支払わないと、調査で入手した秘密をばらすと書かれている。メールの件名は「仕事のご健闘を祈り致します」。

私は某探偵社の調査員と申します。お客様に頼まれ、貴方のことが全面追跡調査を行います。仕事中で貴方が身分があるであることを見つけました。それで貴方が人知れずの一面を了解しました。私にとっていい見つけると思います!

もし私はこの材料を公開したら、絶対貴方にとって悪い影響があります。もしこの資料を貴方に渡したら、私達にとっていいじゃないの。

お客様と社長さんは私に「貴方が貴方の家族はとても大切」だと言いました。

貴方は私の要求を満足すればいいんだよ。もちろん、貴方は警察に連絡してもいいんです。でもね、私のノートに貴方の電話と住所を全部書いていますよ。

私の指示を操作しないと全部のことをご家族にお知らせしますよ。チャンスは一回しかない、手紙が二度来ないから。

24時間以内に2個つのビットコインを支払ってください

(Bitcoinウォレットアドレス:伏せ字)

Bitcoinをもらってから 私達は世間で知り合ったことを忘れている、これから貴方は何にも危険が無いです。すべて悪い物を隠滅します。

覚えてね、まぐれ心を持ってないでくださいね、チャンスは一回しかないよ。

ご家族の幸せを祈ります!

 「もしこの資料を貴方に渡したら、私達にとっていいじゃないの」や「覚えてね、まぐれ心を持ってないでくださいね」など、不自然な文章がいくつも含まれている。

 このためネットでは、「雑すぎる」「誰がだまされるんだ」と一部で話題になった。この不自然さは、英語などの別の言語で書かれた文面を機械翻訳した可能性が高い。ただ、しばらく探してみたものの、この脅迫メールの原文とおぼしきものは見つけられなかった。

本物のパスワードで信用させる

 オリジナルの英語版を機械翻訳した脅迫メールとしては、2018年10月に出現した「恥ずかしいビデオをばらまく」と脅すメールが広く知られている。

 メールの文面は様々だが、いずれも趣旨は同じ。メールの送信者は、あるアダルトサイトにウイルス(マルウエア)を仕掛けたと主張。そのサイトにアクセスした受信者のパソコンにウイルスを感染させて乗っ取ったとしている。

 そして、アダルトサイトを見ている受信者の恥ずかしい姿を、パソコンに内蔵されたカメラを使って録画したとする。

 指定の金額をビットコインで支払わないと、この恥ずかしいビデオを受信者の知り合いにばらまくというのだ。“身に覚えのある人”にとっては恐ろしい脅迫メールだ。

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