2019年でモバイル通信(移動通信)サービスが始まってから丸40年になる。そのシステムは一朝一夕に出来上がったわけではなく、約10年ごとに世代交代を重ねてきた。その進化の過程を世代ごとに振り返ろう。

 国内最初のモバイル通信(移動通信)といわれる自動車電話サービスが始まったのは1979年。今年の2019年は40年目の節目に当たる。

 モバイル通信のシステムは約10年ごとに世代交代してきた。今は4G(第4世代移動通信システム)が主流である。また今年は2020年の商用サービスに向け、5G(第5世代移動通信システム)のプレサービスが実施される。これを機に、モバイル通信がどのように進化してきたのか振り返ってみよう。

移動通信システムの推移
(出所:NTTドコモやKDDIの資料に基づき作成)
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モバイルは効率化と高速化の歴史

 第1回の今回は、1G(第1世代移動通信システム)を取り上げる。その説明の前に、1Gから4Gまで、各世代のモバイル通信技術はどのような特徴があるか、大まかな全体像を見てみよう。

各世代の特徴
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 1Gを一言で表現すると「アナログの時代」だ。用途は基本的に音声通話に限られていた。音声波形をアナログ変調で電波に載せて送っていた。モバイル通信の基本的な概念が確立された時代といえる。

 2Gは「デジタルの時代」だ。デジタル技術を本格的に取り入れた。音声は波形をそのまま送るのではなく、デジタル化により符号化・圧縮処理を施し、ユーザーの収容効率を高めた。また、パケット交換技術を導入し、本格的なデータ通信が始まった。

 3Gは「マルチメディアの時代」だ。広帯域化により通信速度を上げ、動画などのデータを送りやすくした。さらに、より大容量のコンテンツを利用しやすくするため、下り通信を高速化する規格も追加された。

 4Gは「スマートフォンの時代」といえるだろう。さらなる高速化を実現し、大画面のスマートフォンでアプリやコンテンツを利用しやすくすることで、その普及をけん引した。

 5Gはどのような時代だと呼ばれるのだろうか。それは次の10年を見守っていくしかない。

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