強いストレス状態が続いて潰れてしまった部下がいる。このような部下を復活させ、以前と同じパフォーマンスを発揮してもらうにはどうすればよいだろうか。リーダーの視点から部下のリカバリー法を解説する。

 部下が潰れる大きな外的要因の1つに、仕事の量や質が適切に割り当てられていないことが挙げられる。過度な仕事量を抱え込んでしまったり、やりたくない仕事ばかりを押し付けられたりする人は、強いストレスを感じて潰れてしまいがちだ。日々の仕事に手いっぱいで休暇がない状態が続き、疲れて精神的に落ち込みやすくなる。また、やりたくない仕事は達成感を感じにくいため、モチベーションの低下を招く。

 仕事の量や質が原因で潰れてしまった部下には、まず無理のない適切な仕事を割り当てることが重要である。確実にこなせる作業から行ってもらい負荷を軽減させよう。仕事をこなすことで「自分は仕事ができるんだ」という認識を部下に持たせ、徐々に失った自信を取り戻させる。

タスクは部下が主体となって見積もる

 割り当てる仕事量は、基本的に潰れる前より減らすべきだ。リーダーがやりがちなのは、潰れた部下の現状を考慮せずに仕事を割り当ててしまうことだ。潰れた部下は、パフォーマンスが落ちている。潰れる前のように仕事をこなすことができない。例えば、潰れる前に1日かかっていた仕事は、1日では終わらなくなっていることが多いだろう。「以前はこれだけできていたから、当然こなせるだろう」といった安易な仕事の割り当ては厳禁だ。

 適切な仕事量が割り当てられなければ、潰れた部下をさらに落ち込ませることになりかねない。潰れた部下は、以前できていた仕事が時間通りに終わらず、自分自身を責めてしまう。リーダーは部下のケアにさらに気を遣うことになる。

 適切な仕事量は部下本人と相談して決めよう。仕事量を決める際はタスクリストが有効である。タスクリストは、部下が抱えている仕事をタスクとして洗い出して、そのタスクの完了までに要する時間を記載したものだ。付箋紙でホワイトボードに貼り付けても構わないし、Excelファイルで提出してもよい。

タスクリストで仕事量を把握する
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 タスクはできるだけ細かく分ける。例えば、要件定義書を作成するといったタスクは大きすぎて完了までの時間を把握しづらい。粒度を細かくして、要件定義書の中の「システム概要を記載する」「入力データの一覧を定義する」といったように、内容をブレークダウンしたタスクにするとよい。こうすることで、部下の仕事の負荷を細かく見積もれるようになる。

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