若者たちに、「オープンなSNSでの発言は往来での発言と同じである」という意識はあまりない。むしろ、前から知っている仲間とだけやりとりしている感覚でSNSを利用している人が多い。

 こうなると、「きょうから○○線に乗って××駅で降りる」など職場の所在地情報を書き込むどころか、プロフィールに「○×社勤務」と追加することも、当人の感覚では何らおかしくはないし、「きょうはこんな業務をした」など書き込むことも当人にはごく自然のことなのだ。

20代はFacebookよりもTwitter利用者が多い傾向にある。気軽なつぶやき、愚痴の書き込みなどに利用していると、そこから身分や職場がばれてしまうことも
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 だが当然ながら、個人アカウントによる情報漏洩が起きるリスクが高まる。実際、社員やアルバイトなどが「炎上」を起こしたケースは何度もある。その多くは、「情報漏洩である」という意識がなく、「うっかり投稿した」や「面白半分にやってみた」というケースがほとんどだ。

 一般社員が個人で運営しているアカウントであっても、本名や所属先が明らかになると、企業の悪評として広がってしまう。ベテラン社員にとっては言うまでもない大前提だと分かっていても、社員として業務上知り得た秘密を漏洩しないことはもちろん、良識と節度ある発言をするよう新入社員に指導しておくことが必要だ。

一目瞭然の動画による炎上も要注意

 Twitterは、1人が複数のアカウントを持っているケースがある。誰にでも教える「表アカウント」のほか、仲間うちだけの鍵をかけた「裏アカウント」を場合によっては複数所持しているといった具合だ。鍵をかけたアカウントだからと、会社の愚痴や業務に関する情報を書き込む可能性もある。

 本人は「表アカウントではないから安心」と考えているかもしれないが、いくら鍵をかけていても危険があることを教えておいた方がよい。裏アカウントを知っている人がばらしてしまうなど、何かの拍子に公になるリスクがある。結果的に、表アカウントで起こしたのと変わらない炎上状態になる可能性も十分にあるのだ。