イスラエルのベンチャー企業のArbe Roboticsは、高解像度のミリ波レーダーを自動車の自動運転システム向けに開発中である(図1)。「我々の高解像度のレーダーでLiDAR(Light Detection and Ranging)は要らなくなる」。同社はこのように主張する。分解能などのセンサーの仕様に加えて、コスト、消費電力、外形寸法、重量において自動車メーカーの要求に合うという。1000万円を超えるような高価格車ではなく、普及車への搭載を意識しているためだ。

図1 MIMOで分解能を改善
イスラエルArbe Robotics社は、MIMOによるアンテナとFMCW方式の検知技術で方位分解能を水平・垂直ともに1~2度に高めたレーダーを開発中。試作システムによるデモを「CES 2018」で実施した。左の写真は、前方の人物を識別できていることを車内の画面で示している。右下の写真のような実験システムは、2018年中に中央上の写真にあるモックアップの大きさに小型化する予定である。
[画像のクリックで拡大表示]

 まずは手のひら大の評価用レーダーを提供する。水平方向の視野角は100度、分解能は1.25度。垂直方向の視野角は30度で分解能は2度。距離分解能は、300mで1.2m、153.6mで60cm、38.4mで15cmである。速度分解能は0.1m/秒。計測の更新周波数は40Hzである。いずれもリアルタイム認識に十分な仕様という。自動車メーカーの要求を意識し、寸法は13.8cm×9cm×3cm、重量は1kg、消費電力は15~20Wに抑える。77G~79GHzの2GHz幅を使う。

 同社は、モックアップを公開済みである(図1)。ここには放熱板が付いている。将来投入するレーダーは、さらに高分解能化する。

この先は有料会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら