ベンチャー企業の米Uhnderは、一般的な距離検知手法のFMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式の代わりにPMCW(Phase Modulated Continuous Wave)方式を使うミリ波レーダーを開発中である(図1)。カナダMagna Internationalが採用を決めた。

図1 1度未満の方位分解能を実現
Magna International社が採用したPMCW方式のレーダーによる測距法を一般的なFMCW方式と比べた。(a)既存の多くのレーダーは、チャープ信号を送信、反射波とミキシングする。(b)得られる差分信号は、対象物との距離に比例する遅延時間に応じた周波数となる。(c)PMCW方式では疑似雑音(PN)信号を送信、反射波との相関を取る。(d)相関の取れるタイミングでピーク信号が得られ、そのタイミングから遅延時間すなわち距離情報を推定する。いずれの方式も速度情報をドップラー効果による受信波の周波数変化として検出する。((a)(c)の図:同社とは独立にPMCW方式のレーダーを開発中のベルギーIMECの資料を基に本誌が作成、(d)Magna社が共同開発しているUhnder社の特許(US 9,689,967)中の図を基に本誌が作成)
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 既存のFMCWを使うレーダーは、雨・霧・雪や西日といった悪環境での検知(距離計測)能力に優れる。LiDARで一般的な計検知手法のToF(Time of Flight)が短パルスを使うのに対して、FMCWでは連続信号を利用することによる。雑音で信号を利用できなくなる確率が減って悪環境でも高い検知能力を維持しやすい。

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