クラウドファンディングサービスの「Makuake(マクアケ)」(運営はマクアケ、東京・渋谷)は2019年8月5日、プロジェクト実行者や流通関係者などに向けたイベント「Makuake MEET UP DAY 2019」を実施した。同イベントの展示会場では、実際にMakuakeでクラウドファンディングを実施したスタートアップ企業の製品や、スタートアップ企業向けのサービスのデモ展示などが行われた。その中からいくつかピックアップして紹介しよう。

Makuake MEET UP 2019の展示会場の様子
(写真:安蔵 靖志)
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人気のスマートロック2機種

 クラウドファンディングで支援者になるユーザーは新しもの好きな人が多く、支援を募集しているプロジェクトの中にはIoT(Internet of Things)製品も数多い。中でも最近注目度が高まっているのが「スマートロック」だ。米国のスタートアップ、CANDY HOUSE(キャンティハウス)の「SESAME Mini」は従来モデルの「SESAME」から大幅に小型化したモデルで、オプションのWi-Fiモジュールの利用により遠隔地からのカギの開閉も可能になる。2018年8月にMakuakeでの先行販売を開始し、2019年には一般販売を開始した。

CANDY HOUSEのスマートロック「SESAME Mini」
(写真:安蔵 靖志)
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 2019年3月から4月までクラウドファンディングを実施したビットキー(東京・中央)の「bitlock LITE」は初期費用0円、月額300円からのサブスクリプションサービスとして提供するスマートロックだ。中央管理システムでユーザー情報やカギの情報などを管理するのではなく、自律分散型システムで管理することで堅固なセキュリティを実現していると担当者は話していた。

ビットキーの「bitlock LITE」
(写真:安蔵 靖志)
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公道で走れる3輪バイクに超小型コミュニケーションロボット

 展示会場では2019年4月から7月までクラウドファンディングを実施した、Earth Ship(茨城県常総市)の公道走行可能な電動トライク(3輪バイク)「Kintone Trike」にも人だかりできていた。最高速度は時速約30kmで、1回の充電で30〜40km走れるという。ミニカーとして登録することで公道を走行可能とのことだ。

Earth Shipの公道走行可能な電動トライク(3輪バイク)「Kintone Trike」
(写真:安蔵 靖志)
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 PLEN Robotics(大阪市)が2017年4月から7月まで募集していた超小型コミュニケーションロボット「PLEN Cube」は、心臓部であるCPUの製造終了による設計の見直しという大きなトラブルによって当初2018年6月の発送開始から大幅に遅れたものの、2019年7月には発送をスタートした。一般向け予約販売も開始し、9月から発送されるとのことだ。当初は個人向けだったが方針を大幅に転換し、開発者向けのデベロッパー版と、企業の受付窓口などで利用するためのビジネス版の2バージョンをラインアップすることとなった。

PLEN Roboticsの超小型コミュニケーションロボット「PLEN Cube」
(写真:安蔵 靖志)
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リラックスや飲み過ぎのセンサー機器をオープンイノベーションで

 日本たばこ産業(JT)の研究から生まれたスタッフ(大阪府門真市)の木工バイタルセンシングデバイス「kitoki(キトキ)」は、「呼吸と所作」によってリフレッシュ状態に導くという製品だ。自然に呼吸ができるように最適な空気抵抗値で設計された吸い口を採用し、2つの「精神性発汗検出センサ」によってリラックス状態を計測し、約3分でリフレッシュ状態に導いてくれるという。

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スタッフの木工バイタルセンシングデバイス「kitoki(キトキ)」
(写真:安蔵 靖志)

 企業の研究や技術から新商品・新事業創出をサポートする「Makuake Incubation Studio」によって生まれたもので、スタッフとJT、we+、マクアケのオープンイノベーションによって開発された。2018年6月から9月まで募集し、現在は市販もされている。

 スタッフは2019年5月から7月まで募集した学習型IoTアルコールガジェット「TISPY(ティスピー)2」も展示していた。こちらは同社と東芝メモリが共同開発したもので、飲酒時に呼気に含まれるアルコール濃度に応じて「まだ飲めそうですね」「そろそろ水を飲んだ方がいいです」といったアドバイスが本体ディスプレーに表示されるというものだ。

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スタッフの学習型IoTアルコールガジェット「TISPY(ティスピー)2」
(写真:安蔵 靖志)