今号では、時事的な出題が目立つ選択科目IIについて、準備方法や解答作成術をお伝えする。4月1日に2019年度の受験申込書様式が公表され、筆記試験の全容が明らかになった。特に専門知識を問うII-1は、解答用紙1枚で15点と配点のウエイトが高い。しっかりと準備しておくことが、高得点獲得への第一歩だ。(日経コンストラクション)

1.論文試験の内容

 技術士第二次試験の総合技術監理部門を除く技術部門の選択問題には、「専門知識および応用能力」を問う問題IIと「問題解決能力および課題遂行能力」を問う問題IIIの2種類がある(図1)。今回は、前者の選択科目IIについて書き方を紹介する。

改正前(~2018年度) 改正後(19年度~)
試験科目 問題の種類 試験方法 配点 試験時間 問題の種類 試験方法 配点 試験時間
必須科目 「技術部門」全般にわたる専門知識 択一式(20問出題、15問解答) 30点 1時間30分 「技術部門」全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力および課題遂行能力に関するもの 記述式(出題数は2問程度、600字詰め用紙3枚以内) 40点 2時間
選択科目II 「選択科目」に関する専門知識および応用能力 記述式(出題数は回答数の2倍程度、600字詰め用紙4枚以内) 40点 2時間 「選択科目」についての専門知識および応用能力に関するもの 記述式(出題数は回答数の2倍程度、600字詰め用紙3枚以内) 30点 3時間30分
選択科目III 「選択科目」に関する課題解決能力 記述式(出題数は2問程度、600字詰め用紙3枚以内) 40点 2時間 「選択科目」についての問題解決能力および課題遂行能力に関するもの 記述式(出題数は2問程度、600字詰め用紙3枚以内) 30点
図1 ■ 総合技術監理部門を除く技術部門の筆記試験の改正内容(赤字部分)
総合技術監理部門については変更なし ※選択科目の試験中に休憩時間はなし(資料:日本技術士会)

 2013年度から18年度まで、選択科目IIの論文は主に専門知識を問うII-1と主に応用能力を問うII-2に分かれていた。専門知識の場合は4問から2問を選択して1問ずつをそれぞれ600字詰め用紙1枚に記述し、応用能力では2問から1問を選んで2枚に論述していた。19年度の改正を機に、これら合計4枚の記述量が3枚に減る。

 4月1日に日本技術士会が発表した受験申込資料では、II-1の記述量が1枚に減るということが明らかになった。しかも「出題数が解答数の2倍程度」と言われていたにもかかわらず、1問の選択回答に対して、従来通り4問出題される(図2)。

図2 ■ 選択科目IIの記述用紙と配点の内訳
  • II-1:専門知識に関するもの
    →600字詰め用紙1枚以内
    →4問出題、1問選択解答
    →配点:15点
  • II-2:応用能力に関するもの
    →600字詰め用紙2枚以内
    →2問出題、1問選択解答
    →配点:15点

 個々の問題レベルは従来と変わらないと思われるので、従来通りの勉強方法でよい。

 さらに、II-1(1枚解答)とII-2(2枚解答)の配点がそれぞれ15点ということも分かった。枚数の違いがあるので、II-1の方が1枚当たりの配点が高いことになる。この「1枚論文」については、特にしっかりと準備しておこう。

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