2019年度も出題数が少なく、特にIIの論文では科目によって選択できる問題が限られる可能性があります。受験科目の選定も合否に大きく影響するとみられることから、以下では科目を選ぶ際の注意点などについて説明します。

(1)改正後の選択科目の出題範囲

 19年度の改正では、各選択科目の出題の範囲や内容も見直されました。建設部門では「都市計画」と「電力土木」、「建設環境」を除く8科目で変更されています(表1.5)。多くの科目が「施工および維持管理」も出題内容として明示したうえで、「土質基礎」や「鋼コンクリート」、「施工計画」では「山留め」や「複合構造」、「建設ICT」といった分野やテーマを加えています。ただし、施工や維持管理も含め、これらは18年度までの試験でも取り上げられたことがあります。実際の出題範囲が大きく変わることはなさそうです。

表1.5 建設部門における各選択科目の出題範囲
選択科目 2018年度まで 2019年度から
土質基礎 土質、地盤並びに土構造物および基礎に関する事項 土質調査並びに地盤、土構造、基礎および山留めの計画、設計、施工および維持管理に関する事項
鋼コンクリート 鋼構造、鉄筋コンクリート構造、コンクリート構造、建設材料その他の鋼構造およびコンクリートに関する事項 鋼構造、コンクリート構造および複合構造の計画、設計、施工および維持管理並びに鋼、コンクリートその他の建設材料に関する事項
都市計画 国土計画、都市計画(土地利用、都市交通施設、公園緑地および市街地整備を含む)、地域計画その他の都市および地方計画に関する事項 国土計画、都市計画(土地利用、都市交通施設、公園緑地および市街地整備を含む)、地域計画その他の都市および地方計画に関する事項
河川砂防 治水・利水計画、治水・利水施設、河川構造物、河川情報、砂防その他の河川に関する事項 治水・利水計画、治水・利水施設および河川構造物の調査、設計、施工および維持管理、河川情報、砂防その他の河川に関する事項
地すべり防止に関する事項 地すべり防止に関する事項
海岸保全計画、海岸施設、海岸および海洋構造物その他の海岸・海洋に関する事項 海岸保全計画、海岸施設・海岸および海洋構造物の調査、設計、施工および維持管理その他の海岸・海洋に関する事項
総合的な土砂管理に関する事項
港湾空港 港湾計画、港湾施設、港湾構造物その他の港湾に関する事項 港湾計画、港湾施設・港湾構造物の調査、設計、施工および維持管理その他の港湾に関する事項
空港計画、空港施設、空港構造物その他の空港に関する事項 空港計画、空港施設・空港構造物の調査、設計、施工および維持管理その他の空港に関する事項
電力土木 電源開発計画、電源開発施設、取放水および水路構造物その他の電力土木に関する事項 電源開発計画、電源開発施設、取放水および水路構造物その他の電力土木に関する事項
道路 道路計画、道路設計、道路構造物、道路管理、道路情報その他の道路に関する事項 道路計画、道路施設・道路構造物の調査、設計、施工および維持管理・更新、道路情報その他の道路に関する事項
鉄道 鉄道計画、鉄道施設、鉄道構造物、モノレール鉄道などその他の鉄道に関する事項 新幹線鉄道、普通鉄道、特殊鉄道などにおける計画、施設、構造物その他の鉄道に関する事項
トンネル トンネル計画、トンネル施設、地中構造物、トンネル工法その他のトンネルに関する事項 トンネル、トンネル施設および地中構造物の計画、調査、設計、施工および維持管理・更新、トンネル工法その他のトンネルに関する事項
施工計画 施工計画、施工管理、施工設備・機械その他の施工に関する事項 施工計画、施工管理、維持管理・更新、施工設備・機械・建設ICTその他の施工に関する事項
積算および建設マネジメントに関する事項 積算および建設マネジメントに関する事項
建設環境 建設事業における自然環境および生活環境の保全および創出並びに環境影響評価に関する事項 建設事業における自然環境および生活環境の保全および創出並びに環境影響評価に関する事項
(注)太字の部分が改正箇所。文部科学省の資料を基に作成

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