PCやスマホ、タブレット、周辺機器――。デジタルデバイスは製品数が多く、どれを選ぶべきか迷うもの。本連載では、話題の製品の気になる点、分からない点をメーカーの担当者に取材。レビューとともに、買うかどうかを決める際に役立つ情報を紹介する。

 本連載では、PCをはじめとするデジタル機器の注目製品をレビューする。さらに注目ポイントに関する疑問点や不明点をメーカー担当者に取材。ユーザーが買うべきかどうかの判断材料になればと考えている。

 今回はDynabookのモバイルノートPC「dynabook G」シリーズを取り上げる。

 東芝のPC部門はシャープ傘下に入ることになり「Dynabook株式会社」として新しく生まれ変わった。シャープの親会社が台湾の鴻海精密工業(Hon Hai)で、PCをはじめとする電子機器の受託生産に強いことを考えると、ノートPCブランドの「dynabook」にも優位に働くだろう。

 そのDynabookとしての最初の新製品が、2019年1月から順次発売したdynabook Gシリーズだ。dynabookの30周年を記念した「ザ・ノートパソコン」を目指したという。相当に力の入っているモデルだが、果たして買うに値するのか。辛口で思案していく。

スペックは素晴らしいが地味

 dynabook Gは、13.3インチ液晶を採用した、ある意味”ど真ん中”といえるモバイルノートPCだ。間違いなく売れ筋ではあるのだが、ライバルも多い。海外では14インチも人気があるが、日本では13.3インチが最も主流となっている。

 目下、13.3インチのモバイルノートで目立っているのは、世界最軽量を誇る富士通クライアントコンピューティングの「LIFEBOOK UHシリーズ」だろう。最軽量モデルは、698グラムと驚異的な軽さだ。

 Dynabookの開発陣も軽さにはこだわろうと思ったというが、そこでちょっと踏みとどまる。「確かに軽い方が素晴らしいに決まっている。ただし特殊な素材を使って軽くすると、コストがかさんでしまう。その結果、利用できるユーザーが減ってしまうのは本望ではない。コストパフォーマンスも重要なファクターだ」(Dynabook 国内マーケティング本部 副本部長の荻野孝広氏)。

 dynabook Gシリーズの売れ筋は、実勢価格16万円台前半の「dynabook G6」だと予想している。CPUはCore i5で、ストレージに256GバイトのSSDを採用。9.5時間駆動で779グラムまたは799グラム(カラーによって異なる)という軽さは立派だ。

 このスペックを考えると、ライバルは最軽量モデルではなく、758グラムで11.5時間駆動の「LIFEBOOK UH75」になるだろう。スペックは両者ほぼ同様で、価格はいずれも16万円台だ。LIFEBOOK UHシリーズは登場後しばらくたったプライスだが、dynabook Gシリーズは発売後に値下がりもしているので、dynabook G6は、LIFEBOOK UH75と十分に渡り合えるだろう。

 ただし「世界最軽量」といったうたい文句がないのは、ちょっと地味だ。

新登場のdynabook Gシリーズ。この写真は、最上位モデルの「dynabook G8」
(撮影:アバンギャルド、以下同じ)
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取材に応じるDynabookの清水敏行氏、杉浦雄介氏、荻野孝弘氏、杉野文則氏(左から)
(この写真のみ日経 xTECHが撮影)
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