かつてないほどPythonが人気だ。最近のプログラミング言語をあまり知らないという“おじさん”のために、人気の理由や基本的な特徴を分かりやすく解説しよう。

 大手ITベンダーがプログラミング言語Python(パイソン)で開発できるITエンジニアを増やしている。特にAI(人工知能)やデータ分析といったデジタル化案件を扱う部隊で顕著だ。DX(デジタルトランスフォーメーション)に関連した案件を1つでも多く獲得したい大手ITベンダーも、Pythonエンジニアの拡充を図っている。

 かつての大手ITベンダーといえば、稼ぎ頭の生産・販売・会計分野のシステム開発を手掛ける、Java(ジャバ)やC#(シーシャープ)のITエンジニアが多かった。これは今でも変わりがない。だが、最近はデジタル化の進展によって、Pythonを扱えるITエンジニアの育成や確保にも躍起になっている。

 例えば、TISがそうだ。2017年に設置した「サービス事業統括本部AIサービス事業部」では当初、Pythonを使えるITエンジニアの人数は20人弱だった。それが今では約50人と2倍以上になった。同事業部サービス開発企画部の石黒雅之主任は「AI部隊に所属しているエンジニアは全員、Pythonを使って開発をしている」と言う。

TISのサービス事業統括本部AIサービス事業部AIサービス企画開発部の美澄暢彦主任(左)と石黒雅之主任(右)
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 現在は主に、ユーザー企業のPoC(概念実証)を支援したり、SaaSの開発を手掛けたりしている。AIに関するPoCを実施したいユーザー企業に対し、技術の説明や要件の抽出を行い、プロトタイプとなるシステムを開発する。SaaSは手書き文字の認識サービスやAIがチャットで自動応答する「チャットボット」を開発している。チャットボットは「DialogPlay」という名称で商用化した。

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