リーダーがうまく褒めれば、メンバーの積極性を引き出し、チームが活気づく。だが、いざ褒めようとすると意外に難しい。3日間で、上手な褒め方をマスターしよう。

 取材したITエンジニアの多くが共通して挙げた、褒め方の基本は3つある。それは「すぐに褒める」「具体的に褒める」「1対1で褒める」というものだ。

 「すぐに褒める」から見ていこう。中堅ソフト開発会社のMさんは、褒めるべきことが見つかると、メンバーを探してでもすぐに褒めるという。メンバーがミーティング中の場合でも、その場に顔を出して終わったらすぐ来るように伝えるほど徹底している。

 Mさんがすぐに褒めることにこだわるのは、しばらくたってから「あの件は頑張ったね」と褒めても、「え~と、ああ、あのことですか」という具合に反応が鈍くなるからだ。「メンバーに苦労したり工夫したりした感触がありありと残っているときに褒めるほうが、よかった、報われたといううれしさが大きい」とMさん。その効果を考えると、メンバーを探してでもすぐに褒めるのは当然だという。

 次は、「具体的に褒める」である。外資系コンサルティング会社のAさんは、「よく粘って交渉したね」「あのアイデアを出してくれて助かったよ」と具体的に褒めることを心がけている。逆に「○○さん、よくやってるね」「○○さんは、素晴らしいな」のような漠然とした褒め方にはならないように気をつける。「漠然と褒めるのは簡単だが、メンバーにとって具体的に何を褒められているのかが分からなければ、言葉が上滑りになる」(Aさん)からだ。さらに、漠然と褒めることは、マネジャーがメンバーをちゃんと見ていない、という悪いメッセージにもなりかねない。

 具体的に褒める上での、褒めるポイントの見極め方は、後述の秘訣1で紹介する。