パナソニック、データと協業で個々人に合った「最高の睡眠」提供へ

2019/04/17 05:00
宇野 麻由子=日経 xTECH

 パナソニックは2019年4月1日、東京・原宿駅の真向かいのコクド本社跡地に建つ真新しいビル内に “究極の寝室”をオープンした。とは言え、ホテルの運営が目的ではない。センサーを設置した2台のベッドに同社のエアコン、照明、スピーカーなど、家電を配した“実験室”であり、他社とのオープンイノベーションを通じて、個々人に向けた快適な眠りの提供を目指す。

パナソニックが他社との協業に向けた施設「& Panasonic」に開設した“究極の寝室”
夫婦2人の寝室を想定する。向かって正面の壁面上部(絵画の上)にエアコン1台、左右にアロマ送風機2台、加湿空気清浄機を1台組み込む。スピーカーは、天井面奥に2台、同手前に2台、床面足元の球形照明器具の土台部分に2台(同スピーカーは開発品、写真で見えているのは1台のみ)設置されている。(撮影:日経 xTECH)
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 「& Panasonic(アンドパナソニック)」と名付けられた施設の一室ではこんな眠りを体験できる。

 寝室のベッドに入ったことを検知すると「そろそろおやすみのお時間ですね。起床時刻はいつもの6時ごろでよろしいですか?」と音声アシスタントが尋ねる。「6時半にして」。起床時間を声で指示すると、上部のスピーカーからは虫の音、下部のスピーカーからは波の音が流れ出す。ほの暗い照明の中、ベッド両脇のアロマ送風器からの香りが漂い、リラックスできる環境が眠りへと誘う。

 ユーザーが眠ったことをベッドの下に配置したセンサーで検知するとスピーカーなどが停止し、エアコンと加湿空気清浄器がユーザーの睡眠に最適な温湿度空間を作り出す。例えば、暑く寝苦しい場合は寝返りが大きくなって背中や布団から熱を放出しようとする。こうした動きや温湿度を察知してエアコンで最適な状況に制御する。現在、ユーザーの挙動を学習して、寝返りを打つ前に温湿度を制御するようなアルゴリズムも開発を進めているという。

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