コニカミノルタは、次世代工場のコンセプト「デジタルマニュファクチャリング(DM)」を掲げ、「自動化」と「IoT化」を推し進めている。目指すのは、「人・場所・国・変動に依存しないものづくり」(コニカミノルタ執行役生産本部長の竹本充生氏)。その取り組みの先頭を走るのが複合機(MFP)の主力機種などを生産するマレーシア工場(マラッカ州)だ(図1)。

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図1 コニカミノルタのマレーシア工場
2014年にオフィス向け情報機器の生産を開始。2015年にそれまで主に中国で生産していた複合機(MFP)の生産を移管し、オフィス事業の主力工場となった。かつてはハードディクスドライブ用のガラス基板を生産していた工場をリノベーションした(左)。マレーシア工場で生産するMFPなど(右)。(出所:日経 xTECH)

 マレーシア工場は、MFPや関連ITシステムを手掛ける同社オフィス事業における主力工場。MFPの主力機種生産の9割を担い、日に1200台を生産する。その他、ドラム(DR)ユニットや現像(DV)ユニットなどのキーデバイス、樹脂部品など、ユニット・部品の生産も手掛ける。2014年操業と若い工場のため、日本メーカーの強みである5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)やスキルマップによる人材育成といった「現場力」強化に注力すると同時に、最先端のDM実践の場となっている。

 「自動化・デジタル技術を使って、どこでも同じものを造れる仕組みを構築すべきだと考えた」。竹本氏はDMの狙いをこう語る。低コストの労働力を求めて工場移転を繰り返すのではなく、日本企業のものづくりの基本や考え方を定着させる現場力の強化と並行して、どこに工場を展開しても日本製品として競争力のあるQCDを実現するのがDMの狙いだ。

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