いきなり個人的に意見で恐縮ですが、バーチャル・リアリティー(VR、仮想現実)はまだ家庭で遊ぶゲームには不向きだよなぁ……と思っています。

安価なVRキットでバーチャル世界を十分楽しみましたよ
(イラスト:闇雲)
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 理由はシンプルです。お値段がまだまだ高すぎる。最近は比較的手ごろな価格のスタンドアローン型も登場してはいますが、ゲーム機本体や高性能パソコン(PC)を用意した上でさらに数万円の価格のVRヘッドセットが必要となると、「面白いかもしれないけど、まだいいかな」と二の足を踏む人は多くなるのはしょうがない。まだちょっと敷居が高いなぁと感じてしまいます。

 お子様がいる家庭では、さらに心理的なハードルは上がります。子どもはゲーム機を丁寧に扱うとはかぎりません。数万円のVRヘッドセットを壊されてしまう可能性が心をよぎったら、お父さん・お母さんがゲーム好きで、VRに興味を持っていたとしても、子どもが大きくなるまで待とうかな、と考えてしまいそうですよね。

 そんな風に考えていたので今回取り上げるNintendo Switch用ソフト「Nintendo Labo Toy-Con 04:VR KIT」(以下、04:VR KIT)が登場したとき、わたしは「いいところに目を付けたな」「きわめて興味深い商品だな」と素直に思ったのです。

 なんといっても安い。フルセットで7980円(希望小売価格。税別)。ゴーグルとバズーカだけが用意された「Nintendo Labo Toy-Con 04 ちょびっと版VR KIT」ならたった3980円(同)です。これなら小さな子どもに壊されても*1、(ちょっともったいないですが)許せる価格と言えるでしょう。素材は段ボール。これを組み立てると30~60分ほどで完成します。

*1:眼科学・視覚研究の専門家の監修のもと、VRモードの対象年齢は「7歳以上」とされています。対象年齢未満の小さな子どもに遊ばせるのは避けましょう。
「Nintendo Labo Toy-Con 04:VR KIT」
これはVRゴーグル。段ボールを組み立てて30~60分ほどで完成する。(写真:スタジオキャスパー、(c)2019 Nintendo)
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04:VR KITの組み立て方の説明
組み立て方はゲーム内で丁寧に教えてくれる。小学生の夏休み工作のような気分で楽しめる。(写真:スタジオキャスパー、(c)2019 Nintendo)
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VRゴーグルを使っているところ
組み立てた段ボール製VRゴーグルを両手で持ち、顔に押し当てるようにして使用する。世界で最も簡易なVRシステムの1つだろう。(写真:スタジオキャスパー、(c)2019 Nintendo)
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 04:VR KITはもちろんVRシステムとしては、決して先端的ではありません。

 なにしろ、これは段ボールでできたVRシステムです。2018年からスタートした「Nintendo Labo」シリーズはそもそも、段ボールを組み立てて自作した多種多様なコントローラーでゲームを楽しむという独特な商品。04:VR KITはシリーズ4作目にあたります。

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