医療現場でIoT化が進んでいる。今やネットワークに接続された医療機器は各種診断装置のほか、MRI(磁気共鳴画像法)装置やCATスキャン(コンピュータx線体軸断層撮影法)装置といった検査機器のデータを管理する画像保管通信システム(PACS)、実験装置、輸液システムなど多数挙げられる。患者用ベッドでさえ、ネットワークに接続される時代である。

(出所:PIXTA)

 医療機器メーカーは、病院全体でデータを監視および収集するためのタブレット端末などを提供しており、収集したデータをアプリケーションで可視化して医療業務の効率化に役立てようとしている。

 近年最も急速に成長している接続型医療機器としては、心臓や神経系の疾患や、糖尿病向けのものがある。例えば糖尿病のための血糖値モニターやインスリンポンプだ。前者は皮下センサーを通じ、リアルタイムで血糖値レベルを監視する。後者は持続的にインスリンを注入する。今後両者を連携することで、より適切な血糖値の管理ができると期待されている。

 患者向け医療機器は患者が着用するか、患者の皮下など体内に埋め込む形で使われる。通常はいったんBluetooth経由でスマートフォンやスマートウオッチに送信され、その後はWi-Fiやモバイル通信経由でクラウドへ送信される。