技術士第二次試験の受験申込時に提出する業務経歴票には、経験業務の内容(技術的課題、解決策など)を詳細に書く必要がある。最終的に口頭試験で試問資料として使われるため、4月の時点で作成するとはいえ、重要な作業となる。二次試験は2019年度に制度改正があるが、総合技術監理部門の必須科目については変更がないので、基本的には昨年までのままでよい。ただし、4月1日に配布が始まる業務経歴票の様式が変更になるケースがあるので注意したい。

 ここでは、昨年までの様式を用いて、日経コンストラクション3月25日号で掲載できなかった総合技術監理部門の業務経歴票の作成方法を紹介する。

(関連記事:本編第2回 受験申込書の書き方「技術士にふさわしい経歴と業務を洗い出す」

(1)受験申込書は口頭試験の第1段階

 総合技術監理部門を含む二次試験は筆記試験のみでなく口頭試験に合格して初めて本当の合格者となる。口頭試験の試験官は、手元に受験申込書の写しを置き、業務経験の内容を確認する。従って、業務経験を適当に書いたり内容を吟味せずに提出したりすることは、口頭試験での失敗へとつながることになる。

 二次試験での受験申込書は、他の資格試験の申込書と違い口頭試験の第1段階であることを認識し、注意深く記入することが重要だ。

(2)総合技術監理部門は立場に合わせた管理技術が重要

 総合技術監理部門以外の通常の二次試験にはすんなり合格しても、総合技術監理部門になかなか合格できない受験生が本当に多い。原因の多くは通常の二次試験の延長で受験するからだ。総合技術監理部門は同じ技術士の部門の1つだが、試験で求められる内容は通常の二次試験とは全く異なる。

 通常の二次試験では、自分の体験した業務の中の1つの技術的問題に対して解決すればよい。しかし、総合技術監理部門はその業務の中の別の問題(人材や費用、安全、環境など)と、その業務を取り巻く社内外のそれ以外の問題に対してもうまく解決しなければならない。より実際の業務に近いのだ。

 例えば、あるプロジェクトでプロジェクトリーダーとして技術的な問題を解決し、技術士の建設部門に合格したとしよう。自身の技術力で解決に導いた。

 しかし、総合技術監理部門で求められる管理能力とは、そのプロジェクトにおいてその課題を解決するためにどれだけの経営資源(人や物、金)を投入したのか、安全はどう担保したのか、環境面にどう配慮したのかなど、あなたの管理能力をアピールしなければならない。

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