建築家の内藤廣氏が選考委員長を務める「吉阪隆正賞」(主催:吉阪隆正賞基金事務局)の第5回受賞者に、建築家の西沢立衛氏が選ばれた。2019年9月11日の会見で発表した。日経アーキテクチュア「平成の10大建築」の企画で4位となり、内藤氏が同誌のインタビューで絶賛していた豊島美術館(香川県土庄町、2010年竣工)が受賞の決め手となった。

西沢立衛氏。1966年生まれ(写真:@Office of Ryue Nishizawa)
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会見する第5回吉阪隆正賞選考委員会のメンバー。右から後藤春彦氏(都市計画家、早稲田大学教授)、藤井敏信氏(国際開発学、東洋大学名誉教授)、委員長の内藤廣氏(建築家、東京大学名誉教授)、北山恒氏(建築家、法政大学教授)、吉阪隆正賞基金の会事務局の田中滋夫氏(都市デザイン代表)。このほか、中谷礼仁氏(歴史家、早稲田大学教授)も選考委員を務めた(写真:日経アーキテクチュア)
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 西沢氏の受賞業績は「人間・都市・自然を対象とした一連の有形的建築」。同氏はSANAA(サナア、妹島和世氏と西沢氏のユニット)としてのプロジェクトの一方で、個人でのプロジェクトも多い。今回の受賞の決定打となったのは豊島美術館で、内藤氏は「豊島美術館がSANAAの設計だったら、SANAAだったかもしれない。豊島美術館にはSANAAとは違う、西沢さんらしさがあるので、西沢さん個人を選んだ」と語った。

豊島美術館の内部(写真:豊島美術館 内藤礼 「母型」 2010年 @ Office of Ryue Nishizawa)
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 豊島美術館の魅力についてはこちらの記事(内藤廣氏も絶賛、「平成10選」第4位の原初的空間体験)をご覧いただきたい。

 また、西沢氏の設計手法についてはこちらの記事(与条件を解く一方で自ら「問題」をつくる─山梨知彦氏×西沢立衛氏)が参考になる。

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