AIやIoTを活用する企業が急増するなか、デジタル化を担う人材は貴重な戦力。3000人調査から「デジタルの仕事」の実態に迫る。今回は今後のキャリアに焦点を当てる。

 まずデジタル人材が自分のキャリアをどう考えているのかを見ていく。「今後5年間における自分のキャリア」を尋ねたところ、7割近くが現在の勤務先で働くことを希望している。

今後5年を想定したデジタル人材のキャリア
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 中でも最も多かったのは「現勤務先で現在担当する分野の専門職」(32.0%)だ。「現勤務先でマネジメント・管理職」(27.8%)がこれに続く。「現勤務先で現職と異なる分野の専門職を目指す」という回答比率は6.3%である。

「転職したい」が多いのは営業/マーケティング

 一方、5年後のキャリアとして転職や起業、独立などを希望する回答者は約3割。転身希望組の自由意見を紹介しよう。

 「自分の仕事のスタイルを、受動的な内容から能動的な提案型の内容に変えていきたい。しかし、現在所属している組織は客先からの要望に応えて仕事を取るスタイルで、自分の希望とギャップを感じている。このため転職を検討している」(40代、商社・流通)。

 転職を希望する回答者で最も多かったのは、「(現在の)スキルを生かし他業種・他分野に転職」(7.9%)である。これに、「同業に転職」(6.9%)、「他業種・他分野に転職し新たなスキルを磨く」(5.6%)、「独立して専門職」(5.3%)が続く。「起業」は3.8%だった。

 ここから、デジタル人材が希望するキャリアと担当業務の関係性についての分析結果を見てみよう。

デジタル人材が希望するキャリアと担当業務の関係
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 まずは「現勤務先でマネジメント」を目指すと回答した人材についてである。どんな業務を担当している人材が、現在の勤務先でマネジメント職に就きたいと考えているのだろうか。最も多かったのは「システム企画」(44.4%)を担当している人材だった。これに「システム開発・運用」と「研究開発/専門IT職」が続く。

 「現勤務先で専門職」を目指している回答者はどうか。「ハード/組み込みソフト」(41.0%)を担当している人材が最も多かった。これに「研究開発/専門IT職」と「システム開発・運用」が続く。

 「転職したい」という回答者が最も多かったのは、「営業/マーケティング」(26.2%)である。営業/マーケティングのスキルは汎用性があり、転職しやすいことも要因として考えられる。「起業したい」「独立して専門職」を希望する回答者として最も多かったのは、「その他(Webデザインやスマホアプリ開発など)」だった。

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