AIやIoTを活用する企業が急増するなか、デジタル化を担う人材は貴重な戦力。3000人調査から「デジタルの仕事」の実態に迫る。今回はスキルや資格に焦点を当てる。

 「管理職が長いと最新技術に取り残されてしまう。手を動かして自ら学ぶ必要がある」(40代、コンピューター製造)。「今の会社では専門的なスキルが全く身に付かない。社会人人生の大半を無駄に過ごしてしまったと猛烈に後悔している」(40代、商社・流通)──。

 日経 xTECHが実施した「デジタルの仕事 3000人調査」に寄せられた自由意見では、仕事に必要なスキルに関する悩みの声が目立つ。特にAI(人工知能)やIoT(インターネット・オブ・シングズ)といったデジタル技術は移り変わりが激しく、キャッチアップするのが難しい。

 デジタルに関わる人材は、スキルや資格についてどう考えているのだろうか。調査結果を見てみよう。

「経営戦略・ビジネスモデル」が「IoT」を上回る

 まず「これから身に付けたい技術やスキル」を尋ねた。IT/デジタル系スキルとビジネス系スキルについて複数回答で答えてもらった。

これから身に付けたい技術やスキル(複数回答)
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 IT/デジタル系スキルで最も多かったのは「AI(人工知能)/データサイエンス」だ。ほぼ半数の47.7%が挙げた。2番目に多かったのは「IoT(インターネット・オブ・シングズ)」(31.0%)、3番目に多かったのは「セキュリティー」(29.5%)である。これら3つは、デジタル人材が学ぶべき代表的な技術スキルとみなせる。

 ビジネス系スキルはどうか。最も多かったのは「経営戦略・ビジネスモデル」(42.0%)だ。2番目に多かった「業務分析」(31.4%)を10ポイント以上上回る。3番目に「マネジメント関連」(31.3%)が僅差で続く。これら3つが、デジタル人材が学ぶべき代表的なビジネス系スキルと言える。

 スキル全体を見ると、「経営戦略・ビジネスモデル」「業務分析」「マネジメント関連」といったビジネス系スキルが、IT/デジタル系スキルで2番目に多かった「IoT」よりも上位に付けた。デジタル変革(DX)プロジェクトを円滑に運営する上で、ビジネス系スキルが必要だと考えるデジタル人材が多いためだと考えられる。

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