AIやIoTを活用する企業が急増するなか、デジタル化を担う人材は貴重な戦力。どのような仕事をしているのか?年収は?3000人調査から「デジタルの仕事」の実態に迫る。

 デジタルの仕事というと創造性にあふれ、活気に満ちているという印象を受ける。だがデジタル人材3000人への調査からはこうした印象と異なる実態が浮かび上がった。

 調査では「創造」「革新」「成長」「保守」「停滞」「疲弊」という6つの言葉のうち、自分の仕事のイメージに最も近いものは何かを尋ねた。最も多かったのは「保守」(29.7%)だ。「成長」(21.6%)や「創造」(19.6%)を上回った。

自分が担当しているデジタルの仕事、イメージに最も近いものは何か?
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 保守はネガティブな言葉ではないが、どちらかと言えば「守り」の印象が強い。自分の仕事を守りと捉える状況が仕事に対する満足度ややりがいに影響を与えている可能性もある。

6割が仕事に満足

 デジタル人材は今の仕事にどれだけ満足しているのか。デジタルの仕事の満足度を見てみよう。

 「現在の仕事に対する満足度」について尋ねたところ、58.2%が「満足」(「満足している」「やや満足している」の合計)と答えた。

デジタルの仕事に満足しているか
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 「不満」(「やや不満だ」「不満だ」の合計)は18.4%で、満足の3分の1以下だった。この結果を見る限り、デジタルの仕事に対しておおむね満足しているようだ。

不満の理由は「やりがい」と「上司の姿勢」

 「やや不満だ」「不満だ」と答えた537人を対象に、「不満を持つ理由」を尋ねた(複数回答可)。「仕事にやりがいを感じない」(50.0%)が最も多かった。これに、「会社や上司の行動・姿勢に疑問を感じる」(48.1%)、「成果を正当に評価してくれない」(39.6%)が続く。

デジタルの仕事に対する不満の理由
「やや不満だ」「不満だ」と答えた回答者に質問、複数回答可
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 年齢層別に見ると、どの世代も「仕事にやりがいを感じない」という回答が多いのは同じだ。ただ、20代と60歳以上の回答者については、「会社や上司の行動・姿勢に疑問を感じる」という回答者数が、「やりがいを感じない」を上回った。20代は上司に対する不満、60歳以上は会社のシニア活用の姿勢に対する不満が大きいと考えられる。

 仕事の満足度とイメージとの関連も調べた。仕事に「満足している」回答者が最も多く挙げた仕事のイメージは、「創造」(31.0%)である。これに対し、「不満だ」と答えた回答者で最も多かったのは「保守」(25.2%)だった。デジタルの仕事であっても、創造性が不十分だと不満に結びつきやすいと言える。

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