熊本市は2019年10月5日から、熊本城の大天守の外観を一般公開する。16年4月の熊本地震以降、遠巻きにしか見ることができなかった大天守を間近で見学できるようにする。市は19年度内に53万人の来場を見込んでいる。

熊本城は2019年10月5日から、大天守の外観を一般公開する。同年9月13日に撮影(写真:日経アーキテクチュア)
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熊本地震直後の熊本城の大天守(写真:熊本市)
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 熊本市は熊本城の大天守を復興のシンボルと位置付けて、復旧を最優先で進めてきた。設計・施工を担うのは大林組。19年10月の取材時点で発注が済んだ工事の費用は約80億円だ。

 熊本城では地震によって石垣が崩れ、多くの建物が倒壊した。大天守も石垣や屋根が被害を受けたが、倒壊は免れた。城内の他の建物は石垣で上部構造を支えていたのに対して、大天守は石垣ではなく全長47.5mの杭で上部構造を支えていたためだ。通常、倒壊した建物は石垣を修復してから再建する必要があるが、大天守の杭には損傷がなかったので上部構造と石垣を同時に補修できた。

全長47.5mの杭が熊本城の大天守を支えていたため、地震による倒壊を逃れた(資料:熊本市)
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