J.フロントリテイリングと同社の連結子会社である大丸松坂屋百貨店は、改築(建て替え)した大丸心斎橋店の新本館を本日2019年9月20日にオープンする。2015年12月30日の休館以来、約3年9カ月ぶりとなる。既存建物の外壁のうち歴史的価値の高い御堂筋側を元の位置のまま保存。これと接続して地下3階・地上11階建ての新本館を建設した。

御堂筋を挟んで南西から見た新生「大丸心斎橋店本館」の全景(写真:日経アーキテクチュア)
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 床面積は建て替え前の約4万9000m2から約6万6000m2に、高さは約40mから約60mになった。基本設計・監修を日建設計、実施設計・監理・施工を竹中工務店が担当、総工費は約380億円。

 オープンに先立って開催された式典で、J.フロントリテイリングの山本良一取締役兼代表執行役社長は、「ネット通販やシェアリングエコノミーが広がる中、リアル店舗には“ここだけにしかない”特別な価値、体験が必要だ。そのためのキーワードは“伝統の継承と革新”。ヴォーリズ建築や百貨店のおもてなしなど長く愛されているものを受け継ぎながら、建物の快適さ、店舗運用のビジネスモデルについては最新のものを投入した」と述べた。

 建て替え前の本館は、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ率いるヴォーリズ建築事務所の設計により、1922(大正11)年から1933(昭和8)年まで、4期に分けて建設された。1945年3月の戦災で、5階以上を焼失。戦後の復旧で8階まで増築、その後も20回以上増築を繰り返してきた。

 しかし、安全性確保や適法化、競争力向上のためには抜本的な改善が必要として、J.フロントリテイリングと大丸松坂屋百貨店は2015年7月24日、建て替えを発表した。

北西から見た全景(写真:日経アーキテクチュア)
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建て替え前の全景。2015年撮影(写真:日経アーキテクチュア)
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 関連記事:年内見納めの大丸心斎橋店本館、東京では原図展(2015年11月27日公開)

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