広島と東京の2つの都市に拠点を構えるサポーズデザインオフィス。手掛ける事業は建築設計、インテリアデザインにとどまらず、2017年には飲食業として「社食堂」、不動産業として「絶景不動産」に乗り出した。そして現在、19年中の開業を目指し、開発から運営まで一貫して手掛けるホテルプロジェクトを進めている。共同代表の谷尻誠氏、吉田愛氏にコンセプトなどを聞いた。

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サポーズデザインオフィスが手掛ける「tomalt(とまると)」(「猫屋町ビル」改修工事、注:19年7月時点の仮称は「UreHotel(ユアホテル)」)の5階客室の完成イメージ(資料:サポーズデザインオフィス)
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左がサポーズデザインオフィス共同代表の谷尻誠氏、右が同・吉田愛氏(写真:日経アーキテクチュア)

谷尻 自分たちで運営する飲食店として、17年4月に開業したのが「社食堂」(東京・渋谷)です。1フロアに僕らの東京オフィスと社員食堂、さらに街の食堂という複数の機能を持たせているので、お客さんには、設計事務所の思考や働き方の一端に触れてもらえる場所になっています。

 一方、今進めているようなホテルというのは、ご飯を食べ、お風呂に入り、眠る。時々は仕事もするかもしれない。生活と仕事、衣食住の全てがそろう場所ですよね。社食堂よりも長く、1日を通し、僕らが提案したい空間の要素を感じてもらえるはずです。

 19年中の開業を目指して計画を進めていますが、「ホテル事業に参入した!」というよりは、あくまでも設計事務所として、リアルな体験の場のポートフォリオをつくっていこうとしている。それが根っこです。

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1階飲食店の完成イメージ。サポーズデザインオフィスの東京オフィスに併設する自営の飲食店「社食堂」を広島にも開く。近接地では、もう1軒の”自作自営”の新築ホテル計画も進む。7室を設け、20年以降の開業を目指す(資料:サポーズデザインオフィス)
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1階飲食店の完成イメージ(資料:サポーズデザインオフィス)

 僕らは常に、新しくて価値があるものを提案したいと思っています。けれど、それは世の中にはまだないものなので、リアルに体験してもらうしか方法がない。言葉だけでは伝えられない「アトモスフィア(雰囲気)」を含め、プレゼンテーションする以外にないんです。

吉田 それをピュアに伝えていきたいのなら、もちろん、自分たちで運営することになるよね、と。だから、飲食も宿泊も、場合によってはワークプレイスなども総合的に運営できる関連会社を立ち上げる準備を進めています。やると決めたことのために、足りないものがあれば、つくる。

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