PC用のマウスは、500円以下から1万円超まで、様々な価格の製品が出ている。これらは価格だけではなく、構造や使い勝手、適した用途も異なる。そこで今回は、マウスを主なタイプに分類して、それぞれの特徴を見ていく。自分にとって使いやすいマウスを見つける際の参考にしてほしい。

 マウスもキーボードと同じく、有線タイプと無線タイプに分けられる。有線タイプの接続インターフェースはUSBで、大半の製品はドライバーソフトのインストールが不要だ。PCのUSBポートに挿すだけで利用できる。また無線タイプでは必須となる本体の充電や電池交換も不要だ。一方で、使わないときにケーブル部分を本体に格納する製品もあるが、ケーブルの取り回しが必要となる点はデメリットとなる。持ち運びにはあまり向かないだろう。

 無線タイプには、2.4GHz帯の独自方式の無線を使う製品と、Bluetoothを使う製品がある。独自方式の無線を使う製品は、付属する小型の受信機をPCのUSBポートに挿して使う。受信機とマウスがペアリングされた状態で出荷されるため、初期設定は不要だ。受信機は多くの場合、同梱(こん)したマウス専用となっている。ただしロジクールの「USB Unifying レシーバー」のように、複数の製品で受信機を共用できる例外もある。またキーボードとマウスがセットになった製品、あるいは一体化している製品は、受信機が1つにまとめられていることが多い。簡単に使える一方で、受信機を紛失すると完全に使えなくなる点は有線タイプに対するデメリットだと言える。

独自無線タイプの無線マウスは、PCのUSBポートに受信機を取り付けて使う。写真はエレコムの「M-XGM10DBXBK」(実勢価格は約2900円)。なお本記事において価格表記は、注意書きがある場合を除き全て税別である
(撮影:スタジオキャスパー、以下同)
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 使いやすさでは多少劣るものの、有線タイプと独自方式の無線を使うタイプが抱える弱点と無縁なのが、BluetoothでPCをつなぐタイプだ。このタイプの製品の多くは、PCだけでなくBluetoothを標準で搭載するスマートフォンやタブレットでも使える。その一方で、Bluetooth機器なので最初に機器同士を接続するペアリング操作が必要となる。また、注意点が1つある。PCとマウスの接続が有効なのは、ペアリングを実行したOS上だけ。BIOS画面やUEFI画面、リカバリーの最中の操作画面など、OS実行時以外だと利用できないことがある。ちなみに、電波が届く距離は10メートル程度。この点は独自無線でもBluetoothでも大差はない。

 Bluetoothマウスを選ぶときは、マルチペアリング機能の有無に注目したい。マルチペアリング対応のマウスは、複数の機器とペアリングでき、マウスの切り替えボタンで接続先を切り替えて機器を使い分けられる。複数のデバイスでBluetoothマウスを共用する際に欠かせない機能だ。

ロジクールの「MX MASTER 2S」(実勢価格は約1万3000円)は、最大3台のマルチペアリングに対応しており、底面のスイッチで接続先を切り替えられる
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