PC用キーボードは、安価な製品なら1000円以下で購入できるが、高価な製品になると3万円近くする。同じPC用キーボードなのに、価格がここまで大きく違うのはなぜか。それは、キーの仕組みや構造などが大きく異なるためだ。

安価なPC用キーボードは1000円以内で購入できる。写真はサンワサプライの「SKB-L1UBK」で、実勢価格は約880円。なお本記事中の価格表記は、記載がない限り全て税別である
(撮影:スタジオキャスパー、以下同)
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高価なキーボードだと、2万~3万円するものも珍しくない。写真は東プレ製でPFUが販売する「REALFORCE R2 テンキーレス『PFU Limited Edition』 日本語配列」。直販価格は約2万9000円
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キーの方式は4種類ある

 PC用キーボードのキーは、メンブレン方式、パンタグラフ方式、メカニカル方式、静電容量無接点方式の4種類に分けられる。安価な製品は、メンブレン方式を採用していることが多い。

 メーカー製デスクトップPCに付属するキーボードや、低価格帯のキーボードは、その多くがメンブレン方式のキーを採用している。キーを押すことで、キー内部のメンブレンシートに備えられたラバーカップが内部の基板と接触して通電。これによって、キーが押されたことを認識する。メンブレンシートや基板は1組のみ。キーのラバーカップは、全てのキーが備える。他の方式より、部品点数が少なく、かなりシンプルな構造になっているのが特徴だ。

 ただしメンブレン方式のキーボードでも、ラバーカップがそれぞれのキーで独立した高級製品もある。

メンブレン方式のキーボードのキーを取り外したところ。中にラバーカップがあり、キーが押されると、これが中の基板の接点に接触して、キー入力を検出する
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メンブレン方式のキーボードを分解したところ。内部はラバーカップが付いたメンブレンシートと基板のみ。構造はとても簡単だが、特定のキーが壊れても、その部分だけ修理するのは難しい
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