女性エンジニアを積極的に採用する企業が増えている。リクルートキャリアでエンジニア転職を支援する3人のコンサルタントが、座談会形式で各業界の動きを紹介する。
 取り上げるのは、IT、製造(電気・機械・化学)、建設の3業界。エージェント事業本部 ハイキャリア・グローバルコンサルティング部の岩山笑子氏がIT、エージェント事業本部 EMC営業部の池井修子氏が製造、エージェント事業本部 ⾦融・建設不動産営業部の箕輪真人氏が建設の最新事情を語る。進行役はリクルートキャリア リクナビNEXT編集長の藤井薫氏。(日経 xTECH編集)

女性エンジニアを積極採用する企業が増えているそうですね。企業は、どんな点を評価しているのでしょうか。

岩山(IT) 顧客と折衝しながらシステムを作り込んでいくプロセスでは、女性のほうがきめ細やかな観点を持ち、お客様に深く入り込めると評価する企業が多く見られます。部員のマネジメントでは、上から指示するのではなく、一人ひとりの強みを引き出して伸ばすことを得意とする女性が多いようです。そうした育成スタイルが効果を上げていますね。

座談会に参加した3人のコンサルタント。左から池井氏(製造)、箕輪氏(建設)、岩山氏(IT)
(出所:リクルートキャリア)

池井(製造) 私は、「女性が書いたプログラムはきれいだ」という事業部長の声を聞くことがよくあります。コミュニケーション力や社内調整力においても女性は評価が高い。

箕輪(建設) 建設の施工管理職では、「近隣住民との折衝」が難題の一つ。時にはクレームを頂くこともあるようですが、女性が対応したほうが丸く収められる、と言われます。

 また現場の職人さんに声をかける、飲み物を差し入れするといった気配りによって良いコミュニケーションが取れて、現場がうまく回る……というメリットも感じられているようです。

池井(製造) メーカーの場合、「使いやすさ」を評価する部門で女性の活躍が目立ちます。ファミリーが家電や車などを購入する際、意思決定するのは奥さんであるケースが多いんですよね。だから、BtoC製品のメーカーでは、機能やデザイン面に女性の感性を求めます。

製造業界を担当する、リクルートキャリア エージェント事業本部 EMC営業部の池井修子氏
(出所:リクルートキャリア)

箕輪(建設) 住宅の購入においても、意思決定権を持つのは多くの場合が奥さん。その点、女性は自身の生活経験を設計に生かせる。キッチンの使い勝手や家事の動線など、女性が設計した物件の方が売れる、という声も実際に聞こえてきます。

岩山(IT) ITでも同じです。BtoCのWebサービスを手がける企業などでも、女性向けアプリの開発等では、女性エンジニアの視点は欠かせなくなっています。