鹿児島市川上町に位置する造成中の住宅地。その中でいち早く新築住宅が建ち、売りに出されている2区画がある。不動産業やコンサルティング業を営むブライトビジョン(鹿児島市)が販売した土地だ。

 この宅地は、同社の里良男代表取締役会長が、区画整理の代替地として入手したものだ。この土地を商品として売り出す際、念のために地盤の状態を調べたところ、表面のN値が5、その下が3、深度1mの自沈層がゼロで軟弱地盤だった。そこで、深度2mまでの土砂を取り除き、良質のシラスに入れ替えた。

 インターネットを中心に取引を進める同社では、商品化した土地の「素性」を全て自社のホームページ上で明かすようにしている。川上町の2区画も、もともと軟弱地盤だったことや土を入れ替えて地盤補強したことを、工事写真なども添えて明確に伝えている〔図1〕。さらに、取引先には、地盤調査のデータなども提供するという。

〔図1〕地盤品質を見える化
不動産業を営むブライトビジョンは、宅地の地盤品質に徹底的にこだわる。入手した土地の地盤を全て調査し、状態が悪ければ改良してから売却する。品質向上の取り組みは、自社のウェブサイトで明らかにするほか、取引相手には地盤調査の結果も示している。左は同社ウェブサイトに掲載された販売宅地に関する情報。「地盤補強」のボタンをクリックすると、軟弱地盤だった層の土を入れ替えて改良した様子がポップアップ表示される。右下は地盤品質に問題がない旨を示す地盤調査報告書(資料:ブライトビジョン)
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