札幌市清田区美しが丘地区では、震度5強を記録した北海道胆振東部地震で、液状化が広範囲に発生した。美しが丘南公園の周りの美しが丘1条から3条で60戸以上の住宅が不同沈下するなどの被害を受けた。

 実は、美しが丘地区で液状化が確認されたのは今回が2度目だ。1度目は、震度4を記録した2003年9月の十勝沖地震が発生した時だ。不同沈下した住宅は約20戸にとどまったものの、2つの地震で重複した被災箇所は少なくない。

 美しが丘地区は1964年ごろまで谷だった場所だ。その後、谷を盛り土で埋めて養豚場や牧草地に改めた。85年以降は三井建設(現在の三井住友建設)などが宅地として造成してきた。

 札幌市によると、今回発生した住家被害の多くは宅地造成時に埋められた旧水路沿いに分布していた。谷となる地形だ。旧水路沿い以外の住家被害も部分的に存在するが、それらも谷筋沿いで生じている〔図1〕。

〔図1〕旧水路沿いに住家被害が集中
液状化で住家被害が生じた箇所に旧水路と谷筋の位置を重ねた。住家被害箇所は関東学院大学元教授の若松加寿江氏と長岡工業高等専門学校の尾上篤生名誉教授の報告書などに基づく(資料:日経ホームビルダー)
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