米アップル(Apple)は2019年3月18日、「iPad Air」と「iPad mini」の新製品を発表した。3月30日の発売を予定し、2018年に刷新されたiPad(第6世代)も329ドルでラインアップに残る。iPadは依然として競争力が高く、今回の刷新により、活用範囲がさらに広がりそうだ。

ProとAirの違いを明確化

 10.5インチの「Retinaディスプレイ」を搭載した新しいiPad Airの仕様は、発表の直前まで販売されていた「iPad Pro 10.5インチモデル」とほぼ同じ。本体のデザインはそのままに、プロセッサーをiPhone XRやiPhone XSと同じ「A12 Bionic」に強化した。カメラは800万画素として背面の出っ張りをなくした。

新しいiPad Air
(出所:米アップル)
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 アップルは2018年10月、それまで長らくアップデートしていなかった「MacBook Air」を刷新し、ミドルレンジの製品に「Air」の名称を継続して使うことにした。一方、同じタイミングで「iPad Pro」はディスプレーの小さいモデルが11インチとなり、Face IDを搭載しない古い10.5インチモデルがiPad Proとして併売される状態となっていた。

 今回、10.5インチモデルをiPad Airとしたことにより、Face IDと全画面ディスプレーに対応した次世代モデルのみを「Pro」とするブランディングが完成した。iPad Airでは、リフレッシュレートが最大120Hzの「ProMotion」や、背面カメラに付随する4灯フラッシュを廃止。4個あったスピーカーも2個に減り、仕様面でもProとAirの違いを持たせた。

 一方、新しいiPad Airは、アップルのSmart Keyboardや旧型Apple Pencilを利用できるタブレットが499ドルに値下げされたと見ることもできる。最新のA12 Bionicを搭載するので高いパフォーマンスを見込め、3年程度は十分に満足できるだろう。

iPad miniもApple Pencilに対応

 もう一つの新製品であるiPad miniは、2015年9月に発売した第4世代モデル以来の刷新となる。価格も399ドルに据え置き、9.7インチのiPad(第6世代)に次いで安い。iPad Airと同様、プロセッサーにA12 Bionicを搭載し、Apple Pencilにも対応した。

新しいiPad mini
(出所:米アップル)
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 広色域(P3)ディスプレーのサイズは7.9インチと、2019年に入って相次ぎ発表されている折り畳み型のスマートフォンよりわずかに大きなサイズとなっている点も興味深い。iPad Proが「キャンバス」なら、iPad miniは「手帳」。素早くメモを取ったりアイデアをまとめたりと、「紙とペン」のような使い方にぴったりなサイズ感といえる。

 iPad miniでは、前面カメラを従来の120万画素から700万画素に大幅強化。背面カメラは800万画素を据え置きつつも「Live Photos」対応とした。前述したプロセッサーの強化により、AR(拡張現実)もサポートするようになった。