
(写真:123RF)
デジタルトランスフォーメーション(DX)のような難しいプロジェクトは、人材を育成する格好の場。ただし、やり方を間違えるとエース級の人材さえ潰してしまう。そんなリスクの回避策とは。
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デジタルトランスフォーメーション(DX)のような難しいプロジェクトは、人材を育成する格好の場。ただし、やり方を間違えるとエース級の人材さえ潰してしまう。そんなリスクの回避策とは。
DXのような変革プロジェクトのリーダーに、プロジェクトの仕事を経験したことがない管理職が就くことがある。これは要注意の状況だ。普段の仕事と同じ感覚で管理をして、プロジェクトに参加するエース級のメンバーを潰してしまう場合がある。
ITシステムを開発する場合、手順やノウハウを盛り込んだ方法論を使ったほうが、効率が高まる。ところが、方法論なしにシステムを開発している会社は少なくない。企業がプロジェクトの成功確率を高めるには、エース任せから方法論重視へと転換を図るべきである。方法論という武器がなければ、DXプロジェクトに投入した…
職場のエースとみなされる人材であっても、経験が通用しないプロジェクトに放り込まれると、とたんに仕事がうまくいかなくなる。プロジェクトはリーダーシップを育む良質な修羅場になるが、初めての仕事に直面して苦労している人に突き放すような対応をすると、エース級人材ですら潰してしまうことになる。
リーダーシップを育む方法論が多くの企業で欠けている。システム開発の現場で多いのは「炎上プロジェクトを経験すると一皮むけ、リーダーとして活躍するようになる」という考え方だ。炎上プロジェクトは関わる人のやる気や前向きな気持ちを根こそぎ奪う暴力性がある。今となっては間違った神話と言わざるを得ない。