こんにちは、日経 xTECH新人記者の黒須もあ(β)です。今回のテーマは、AI(人工知能)を用いた自然対話システムです。「AIに人間が仕事を奪われる」論が叫ばれる昨今。私の仕事も、対話機能を持つAIに奪われてしまうのでしょうか?

前編

後編

 今回の動画では、日本電信電話(NTT) NTTコミュニケーション科学基礎研究所 兼 NTTメディアインテリジェンス研究所 知識メディアプロジェクト 知識言語基盤技術グループ 主任研究員(上席特別研究員)の東中竜一郎氏をゲストにお呼びし、対話システム研究のトレンドを語ってもらいました。東中さんのインタビューは、下記の記事でご覧いただけます。

対話システム関連の注目記事を大紹介

 東中さんによれば、取材や雑談のような、人間同士のやり取りはまだまだAIには難しいとのこと。現状の対話AI開発の課題を明確化するため、2018年11月に実施された「第9回 対話システムシンポジウム」では、東中さんを中心としたメンバーによる異色のイベント「対話システムライブコンペティション」が開かれました。

 対話の満足度を高める要素の1つが、ユーザーが過去に話したことをシステムが覚えているかどうかということ。米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)は、同社の対話エージェント「Alexa(アレクサ)」において、ユーザーとの過去のやり取りを基に、省略された情報を推測する機能を2018年9月に追加しています。

 コミュニケーションの中では、言葉のやり取りに加えて、視覚情報も重要な役割を果たします。日本マイクロソフトが開発しているチャットボット「りんな」は、スマートフォン(スマホ)のカメラを通して取得した画像に対してコメントする技術「共感視覚モデル」を2018年11月に搭載しました。ユーザーの見ている風景や、ユーザー自身の姿を解析することで、対話の内容をさらに充実化させるのが狙いとみられます。