EV(電気自動車)やIoT分野で需要が高まる次世代電池の「全固体電池」。日本では、トヨタ自動車やパナソニックをはじめとした多くの企業が2020~2030年の実用化に向けて研究開発を進めている。熱に強くて燃えにくいうえに、電解液を使用しないことで安全性が向上。超小型化やフレキシブル化も可能で、様々な用途が期待されている。その全固体電池の基本を、日経 xTECHのバーチャル記者「黒須もあ(β)」が動画で解説した。(日経 xTECH編集部)

 こんにちは、日経 xTECH新人記者の黒須もあ(β)です。今回のテーマは今とても注目されている「全固体電池」です。従来の電池とどう違うのか、どんなところで使われるのか、どのようなメリットがあるのか。そのインパクトを、動画にまとめました。

全固体電池関連の注目記事を大紹介

 日経 xTECHから全固体電池関連の注目記事をご紹介しましょう。

 IoT分野では、全固体電池が大きな需要を生み出しそうです。これまでの電池は、高い温度に耐えられず、最高260℃となる高温環境で部品を基板に表面実装する「はんだリフロー」工程が使えませんでした。熱に強い全固体電池なら、はんだリフロー工程を利用できるほか、形状の設計自由度が増すことで基板上の超小型2次電池として使用できるようになります。一部のコンデンサーを代替するなど、今後の回路設計およびIoT端末の機能を大きく変えていく可能性があります。

 EV(電気自動車)分野で積極的に研究開発に取り組んでいるのはトヨタ自動車です。既に1人乗りEVでの走行試験に成功しました。2020年代前半にまず、数量限定で既存電池の性能を超える全固体電池を実用化し、その後、高性能化と大量生産技術の確立を目指しています。

 実は、全固体電池の研究は約40年前から行われていました。その全固体電池やリチウムイオン2次電池(LIB)の開発には、日本の研究者数人が大きな役割を果たしています。もちろん日本の研究者だけではなく、海外の研究者も合わせてLIB開発の“父”と呼ばれる研究者は5~6人います。国内では、LIBがノーベル賞を受賞した場合、日本の研究者が選ばれるとの期待も高いようです。この記事では、LIBの開発で重要な役割を果たした研究者を紹介しています。