2017年度の技術士第二次試験で、建設部門全体の最終合格率は12.8%と前年度を0.3ポイント下回った。科目別では、「鋼構造及びコンクリート」が3.1ポイント下げるなど、全11科目中5科目で前年度より低下した。日本技術士会が3月9日に最終合格者を発表した。

●建設部門と総合技術監理部門の合格率の推移
文部科学省や日本技術士会の資料を基に作成
[画像のクリックで拡大表示]

 建設部門の各科目のうち、「施工計画、施工設備及び積算」の合格率は10.2%と前年度に比べて2.1ポイント下げた。この科目の最終合格率が下がるのは3年連続で、3年前の14年度と比べると6.8ポイント下がっている。

 この科目の合格率低下に関し、日経コンストラクションで「技術士一直線」を連載する5Doors’(名古屋市)の堀与志男代表は、出題の難易度に変化はないとしたうえで、記述式(II-2)の出題への解答を一因に挙げる。

 例えば、記述式(II-2)の出題には海岸部を対象とした問題で「寒冷地」、T桁橋を対象とした問題で「鉄筋コンクリート製」などの条件が付加される。こうした問題に対し、一般論で終始した解答を提出するケースが少なくないという。応用能力を試す問題なので、付加された条件に触れずに答えれば評価が低くなり、合否を分けると堀代表は指摘する。

 「トンネル」の合格率が前年度より1.8ポイント下げて14.8%になったほか、「港湾及び空港」も0.9ポイント下回って12.8%になった。例年、受験者数が少ない「電力土木」に至っては、前年度より8.7ポイント下げて15.0%となっている。

日経コンストラクション技術士試験対策会員限定です。