米ナイキの成長を支えるのが5種のスマートフォンアプリだ。サーバーサイドも合わせると毎日何度も機能を更新し、新技術を積極的に取り入れている。その開発体制に迫る。

 2018年5月期まで8期連続で増収の米ナイキ(Nike)。成長を支える原動力の一つは、世界に1億人以上のユーザーがいるという、5種のスマートフォンアプリだ。同社はスマホアプリで得た情報を、顧客一人ひとりに合わせた情報提供や販促につなげている。

ナイキのスマホアプリの例。左から、トップアスリートのエピソードや限定商品の情報などを提示する「NIKEアプリ」、ランニング記録アプリの「Nike Run Club」、スニーカーの情報提供・販売アプリ「SNKRS」
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 例えば「NIKEアプリ」。米国や欧州に次いで2018年12月11日には日本でも提供を開始した。ユーザーが自分の好きなスポーツやチーム、選手、ナイキ製品の購入履歴などを登録すると、それを基に一人ひとりに合わせたトップアスリートのエピソード、限定商品の情報、特典などを提示する。

 ナイキ製スニーカーの情報提供・販売アプリ「Nike SNKRS」、ランニング記録アプリ「Nike Run Club(NRC)」、筋力トレーニング記録アプリ「Nike Training Club」、National Basketball Association(NBA)の情報提供アプリ「NikeConnect」でも同様に、ユーザーの情報を取得し一人ひとりに合わせた情報提供や販促を行う。

店舗の近くに住むユーザーの情報を基に品ぞろえを変更

 アプリで得た情報は店舗運営にも生かす。米ロサンゼルスの直営店「ナイキライブ」では、周辺在住のユーザーのデータを基に、店頭に並べる商品を決めている。

米ロサンゼルスに開店した「ナイキライブ」の店舗
(出所:ナイキ)
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 ナイキ グローバル・デジタル・プロダクツ担当バイスプレジデントのマイケル・マーティン氏は「顧客一人ひとりに合ったサービスの提供が成長の原動力。顧客の購買体験をより楽しいものに変え、関係を強化したい」と語る。アプリのユーザー数獲得の目標は「今後5年で3倍以上」(マーティン氏)という。

米ナイキでグローバル・デジタル・プロダクツ担当バイスプレジデントを務めるマイケル・マーティン氏
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 どうしてナイキのアプリは、1億人以上のユーザーを獲得できているのか。その秘密といえるのが、サーバーサイドを含めたアプリの更新頻度の高さと、新技術の活用だ。今回はアプリの更新頻度の高さを支えるクラウドの自動運用サービスの活用を、次回は新技術の導入について紹介する。

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