2020年1月にWindows 7の延長サポートが終了する。これに伴い、より多くのユーザーがWindows 10を使うことになるはずだ。Windows 10は、従来のWindowsから見た目や機能だけでなく、アップデート方法なども変わっている。さらに大型アップデートの提供によって、Windows 10のまま進化や変化を遂げていく。

 そこで本特集では、Windows 10の最新事情を解説しよう。今回は、Windows 10を使いこなす上で知っておくべきアップデートについて取り上げる。

Windows 10の次もWindows 10

 セキュリティー対策をする、新機能を使えるようにするといった観点から、OSはアップデートを行うことが重要だ。このアップデートを、Windows 10では「更新プログラム」という。更新プログラムは、「品質更新プログラム」と「機能更新プログラム」の2種類に分類される。

 品質更新プログラムは、セキュリティーに関する問題などを修正するもので、毎月提供される。ユーザーが毎月Windows Updateで適用しているのは、品質更新プログラムだ。そしてもう一方の機能更新プログラムは、年2回のペースで配布される大型アップデートである。

 Windows 8.1以前は、新製品に切り替えることで不具合の修正や大規模な機能強化を図ってきた。具体的にはWindows XP以降、Windows Vista、Windows 7、Windows 8(8.1)という順番で製品が更新されてきた。だがWindows 10は現在のところ、後継製品への切り替えを予定していない。その代わりに提供しているのが機能更新プログラムだ。

 機能更新プログラムは、半期ごとの春と秋に、不具合の修正や機能強化を目的として配布される。それぞれの機能更新プログラムは、プログラム名、バージョン、開発コードネームという3通りの呼び方がある。最新の機能更新プログラムは、2018年秋に配布が始まった「Windows 10 October 2018 Update」で、そのバージョン番号は「1809」である。開発コードネームは「Redstone 5(RS5)」だった。

マイクロソフトのWindowsサポートページ。Windows 10 October 2018 Updateの新機能などが紹介されている
(出所:日本マイクロソフト、以下同じ)
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 Windows 10 October 2018 Updateは、累計6回目の大型アップデートとなる。2018年10月初旬に一般ユーザー向けに提供されたものの、OneDriveの「重要なフォルダーの保護」機能が利用するWindowsの「KFR(Known Folder Redirection)」によって、特定の環境下でデータが知らない間に全て消えてしまうという致命的な不具合が見つかった。そのため、公開から1週間もせずに配布停止となった。

 その後、不具合を訂正した機能更新プログラムが開発者向けに配布されたが、それを適用すると今度はZIPファイルの上書きを確認する警告ダイアログボックスが表示されないなどの不具合が出ることが分かった。その後この不具合も解消され、11月中旬に配布が再開されている。

Windows 10の過去の大型アップデート
マイクロソフトは大型アップデートを「3月と9月頃にリリース」としているが、実際は4月と10月にリリースされており若干遅れている。なお、Windows 10 October 2018 Updateのサポート期間の開始日となる「提供日」は公開が再開された11月13日となる
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 機能更新プログラムは、品質更新プログラムと同様に、無償で提供される。次に控えている大型アップデートは、2019年春を予定している。開発コードネームは「19H1」だ。ここでも大幅な機能更新が予定されている。