島根県が2013~14年度に実施した護岸工事で見つかった設計ミスだ。設計変更の際に基礎の位置を誤って設定したため、護岸の「根入れ深さ」が足りない状態になっていた。

 県は、豪雨で被災した江津市嘉久志町の新川の復旧工事で、3カ所にブロック積みの護岸を整備した。施工延長は合計で124.5m。そのうち14mの範囲でミスがあった。

河床の断面図
(資料:会計検査院)
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 設計に当たって県が準拠した日本河川協会の「建設省河川砂防技術基準(案)同解説」や全国防災協会の「美しい山河を守る災害復旧基本方針」(以下、両者合わせて技術基準)などによると、現況の最深河床高から護岸の基礎の天端までの深さ(以下、根入れ深さ)は、河床の洗掘に対応するため、0.5~1.5m程度を確保しなければならない。その深さは、河川の規模や洗掘状況、流速などを考慮して決める。

 根入れ深さは通常、小規模ではない河川や急流河川などでは1~1.5mと設定する。新川は小規模な河川ではないので、県は技術基準などを考慮して根入れ深さを1mに決めた。

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