高知県が2014年度に南国市西山地区で実施した橋の耐震補強工事に設計ミスがあった。基準に対する理解が浅く、本来は設置すべき落橋防止構造を誤って省略していた。

 ミスがあったのは、1987年に建設された西山跨線橋(橋長144.9m、幅員8.2~10.4m)に落橋防止システムを整備する工事。県は、橋台2基それぞれの橋座部側面に鉄筋コンクリートを橋軸方向に増し打ちして拡幅。地震時に橋桁が橋軸方向に移動した場合でも落下しないように、橋座部と橋桁の重なる範囲を示す「桁かかり長」(橋桁の端から橋座部の縁までの長さ)を広げた。

橋の概念図
(資料:会計検査院)
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 日本道路協会の「道路橋示方書・同解説」(以下、示方書)は、十分な桁かかり長を確保したり、桁かかり長を超えて橋桁が移動しないように落橋防止構造を設けたりするなど、落橋防止システムを適切に選定するよう規定している。そのうえで、落橋防止構造について以下のような留意点を示す。

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