山口県萩市が2014~15年度に実施した橋梁の架け替え事業で、耐震設計のミスがあった。橋台に設けた耐震構造の耐力照査が不十分で、必要な安全性が確保されていなかった。

橋の概念図
(資料:会計検査院)
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 市が架け替えたのは、豪雨で被災した弥富上地区の橋。新橋の橋長は15mで、幅員は4.2m。河川を斜めに横切る「斜橋」で、橋軸と支承の中心線が成す角度(斜角)は55度だった。

 日本道路協会の「道路橋示方書・同解説」(以下、示方書)は、斜角の小さい斜橋に対し、横変位拘束構造を設けるよう求めている。横変位拘束構造とは、落橋防止構造の一種で、支承部が壊れたときに上部構造が橋軸直角方向にずれるのを抑える構造的な工夫のことだ。示方書の旧版では、横変位拘束構造も「変位制限構造」と呼んでいた。

下部構造と横変位拘束構造
(資料:会計検査院)
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