沖縄県伊江村が2014~15年度に防風林を整備したものの、目的としていた防じん効果が期待できない状態になっていた。樹木同士の間隔が空きすぎていた上に、個々の樹木の大きさも足りなかった。

植栽工事の概念図
(資料:会計検査院)
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 不具合が見つかったのは、村が堆肥センターに木材破砕施設を新設する際、併せて実施した植栽工事だ。堆肥の原料となる木材を破砕するときに発生する粉じんが、近隣の葉たばこ畑に飛散しないように、防風林を整備した。

 農林水産省が監修した「土地改良事業計画指針―防風施設」(以下、指針)によると、防風林には風で運ばれる粉じんを捕捉する効果もある。

 村は、こうした防じん効果が期待できる防風林を整備するため、指針に準拠して植栽工事を実施することにした。村から委託を受けた設計者は、樹高3m、葉張り(木の幅)0.8m程度のリュウキュウコクタンの成木(成長した木)を、高さ1.5m、延長139.2mのブロック塀に沿って3m間隔で1列に41本植栽すれば、木材破砕施設の供用開始後、すぐに防じん効果を発揮できると考えた。

 しかし、設計が終わった後、使用する予定だったサイズのリュウキュウコクタンの成木が流通しておらず、入手が困難であることが判明。村は15年3月、樹高2m、葉張り0.5m程度の成木を使うように設計変更した。

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