高知県四万十町が2015~16年度に実施した若井地区のため池復旧工事で、堤体の余裕高が不足した。豪雨で決壊した堤体を造り直す際、堤頂の高さを規定よりも低く設計したため、洪水の際に越流する恐れのある状態になっていた。

ため池の堤体の概念図
(資料:会計検査院)
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 農林水産省監修の「農地・農業用施設・海岸等災害復旧事業の復旧工法」(以下、標準工法)によると、堤体の断面は被災前の原形に合わせることが原則だ。ただし、原則に従うことが難しい場合は、想定される最高水位である「設計洪水位」に余裕高を加えて堤頂の標高を決めるものとしている。

 余裕高については、設計洪水位に達した際にも越流しないよう十分な高さを確保するとしたうえで、「波の打ち上げ高さが1m以下の場合は、設計洪水位と基礎地盤との標高差に0.05を乗じた値に1mを加えた高さとする」と規定している。

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