兵庫県丹波市が2016年度に建設した擁壁に設計ミスがあった。現況と異なる前提条件で設計したため、滑動や転倒に対して十分な安全性を確保できていなかった。

擁壁に作用する合力
(資料:会計検査院)
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 ミスがあったのは、丹波市山南町阿草地区の篠山川沿いを通る市道の下側面に造った擁壁。豪雨で被災した石積み擁壁の復旧事業として、高さ6.8~8.9m、延長6.8mのもたれ式コンクリート擁壁を整備した。

 市は設計に当たって、日本道路協会の「道路土工―擁壁工指針」(以下、指針)に基づき、(1)擁壁背後の地形が水平(2)河川の水位による影響がない――の2点を前提条件として、擁壁にかかる土圧を算定。その値を基に、滑動や転倒に対する安定計算を行い、擁壁の安全性を確認した。

 ところが、その前提条件は2点とも現況と異なっていた。

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