(写真:日経コンストラクション)
[画像のクリックで拡大表示]

 東京都から青森県まで貫く国道4号。うち主に栃木県南部に位置する延長約100kmの区間を誰よりも熟知する技術者がいる。川上建設(栃木県鹿沼市)の松原幸夫だ。

 松原は現場代理人を務めた同区間の道路維持工事で2017年7月、国土交通省関東地方整備局から優良工事の局長表彰を受けた。現在は現場代理人の立場を後輩に譲ったものの、引き続き監理技術者として同じ工事に携わっている。

 道路維持工事とは、道路の巡回からポットホールが生じた路面の補修、交通事故で壊れたガードレールの交換、除草まで24時間、365日対応しなければならない。住民の飼っていたヤギが国道に逃げ出し、捕獲するという仕事もあった。

 「道路の何でも屋だ」と松原は謙遜(けんそん)する。一度に補修する路面は10~20m2といった規模。何万平方メートルもの広範囲を直すわけではないので、工事の前後で何が変わったのか気づかない住民も多い。

 しかし、「維持工事でしか直せない補修がある」と松原は言う。

 例えば、路面や構造物に現れた小さな損傷。見逃すと劣化が進み、後で大きな代償を払うことになる。発注者は巨額の補修費に頭を抱え、道路を使う住民も通行止めや規制によって迷惑を被る。松原には道路を守る“道守(みちもり)”としての自負がある。

この先は有料会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は登録月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら